ホーム » 資料一覧 » 日記(大正9年)

日記(大正9年)

ID
jihi270
目録番号
自筆270
資料名
日記(大正9年)
作者
南方熊楠
材質
洋紙、墨/表紙、紺/洋綴
保存状態
劣 背離れ
大見出し
自筆資料
小見出し
日記
訳者・編者
巻冊
1冊
装丁
刊行者
刊行地
刊行年
1920
初版年
ページ数
12+444+52+10頁
サイズ
19.0×12.5
日本語名
書入れ
備考1
博文館当用日記 新聞切抜貼付
備考2
【翻刻1】◇七月十五日(木) 晴 朝三時過より大雨 午後二時頃雷遠く聞えしが雨至らず/[欄外]牡猫きれいなるが、子三疋つれ、予宅ドブ池の南のミカンの下にすむを、昨朝文枝見出す。今夕松枝、とりべやの隣りの柴部屋片付けるとき、又別に目のあかぬ、猫児二見出す。やがて母来り、くわへ去る也。/昨夜不眠、今朝押通す。菌×記画す。文枝十時半練習会すみ帰り、教員二時に来れといひしに、今より水泳場に之んといひ、松枝に叱られしが、やがて学校へ走りゆき、三時頃水泳場より帰る。予は菌夜迄記画す。了れば十二時頃也。それより甲越軍鑑抄し、一時臥す。/Нч.О./此午後辻本広助氏の子(栄町の鉄アミ屋)昨夜予の依頼に応じ来り、カジカ蛙の壷の網の寸法とる。今夜迄に作り持来る約束なれど、持来らず。/〔予記〕F2303 ×Lachnella? F2295 Psilocybe/此夕鳥瓜はじめて三花開く。〔発信〕坂口惣一郎ハ一/〔受信〕佐武慶三郎ハ一 神戸荒田町三丁目 八幡社横一/川根米ハ一/黒龍会 『アジアン・レヴユー』一巻五号今月分/《田辺・南方熊楠翻字の会翻刻(未発表)》
備考3
【翻刻2】◇八月二十四日(火) 晴 時々陰 冷/朝七時頃起、九時頃小畔、川島、宇野、坂口四氏と大門に之(大門前にて予等の写真坂口、小畔二氏とる)、湯川辻に至る茶店にて辨当食ふ。此店にはビールなし。途上菌多くとる。粘菌四、五あり。三時過頃一乗院へ帰り、荷物過半おき、一同と又出(坂口氏は写真屋へ立寄り後れ馳来る)、奥院に詣づ。此辺にてツリシユスラン花あるを坂口氏等とる。予は川島氏と菌多くとる。帰途坂口氏蛇柳写真せんとすれど成らず。腹へること甚し。帰れば點灯後也。一同入湯、夕飯少く日本酒飲み、坂口川島二氏買ひ物にゆく。宇野氏は顕花植物を圧す。小畔氏梨かひ来りしをとる。一つ七銭。予二つ食ふ。予は小畔氏の高野物狂の語りきく。それより一仝と暫く話す。十一時過一仝臥し、予は日記を付る。十二時過臥す。/H/〔予記〕海草中学校教諭宇野確雄 岡山縣都窪郡菅生村/〔受信〕牟婁新報 八月二十三日分/予気付 川島氏宛 尾嵜象老[ママ] 状一 二十三日出/《田辺・南方熊楠翻字の会翻刻(未発表)》
掲載刊